愛らしい姿で人気の小型犬ですが、その小さな体に秘めた性格や性質によっては、飼育に工夫や知識が必要な場合があります。特に犬を初めて飼う方にとっては、事前に知っておくべき点が多くあります。ここでは、飼育が比較的難しいとされる小型犬の特徴と、上級者向けと言われる5犬種について詳しくご紹介します。
飼うことが難しい小型犬の特徴とは?
小型犬の中には、活発で豊富な運動量を必要とするタイプがいます。室内だけで満足せず、毎日の十分な散歩や遊びが欠かせません。また、高い知能や狩猟本能 を持ち合わせているため、単に体を動かすだけでなく、知的な刺激も与える必要があります。これらを満たせない場合、ストレスから問題行動につながる可能性があります。
また、小型犬特有の繊細さや警戒心の強さから、社会化が非常に重要になる犬種がいます。子犬期に様々な人や環境に慣れさせないと、成長してから見知らぬものに恐怖心を抱き、問題行動につながる可能性があります。さらに、自己主張が強く頑固な一面 を持つ犬種では、一貫した根気強いしつけが求められます。可愛さゆえの甘やかしは、かえって頑固さを強めることにつながります。
さらに、特定の病気にかかりやすい性質を持つ小型犬も多くいます。特に短頭種は呼吸器系の問題 に注意が必要で、暑さや激しい運動がリスクとなります。また、骨や関節の疾患、皮膚疾患 など、遺伝的なものを含め注意すべき病気が複数存在する犬種では、定期的な健康診断と日々の観察、予防策が欠かせません。被毛の手入れに手間がかかる犬種も、飼育の難易度を高める要因となります。
上級者向けの飼いづらい小型犬5選
ここでは、小型犬の中でも飼うのが難しいとされる上級者向けの小型犬を紹介します。
チワワ

チワワは世界最小の犬種 ですが、その性格は非常に多様で、アクティブな子からシャイで環境の変化に敏感な子までいます。特にシャイなタイプは人見知りが激しく、新しい環境に慣れるのに時間がかかることがあります。
また、子犬期に様々な人や環境に慣れさせる社会化が非常に重要です。これが不十分だと、成長してから見知らぬものに対して強い警戒心や無駄吠えにつながる可能性があります。
さらに、チワワは気管虚脱という呼吸器系の病気になりやすいとされています。頭部をのけぞらせてよく吠える習性も、気管虚脱を引き起こす要因になり得ると考えられています。低血糖症 や心臓弁膜症 など、注意すべき病気が複数あります。食事を規則正しく与えること や、定期的な健康診断 が大切です。
フレンチブルドッグ

フレンチブルドッグは明るく人懐っこい性格ですが、健康面での課題が多い犬種です。特に短頭種であるため、鼻腔が狭く呼吸器系の問題を抱えやすいという特徴があります。寝ている時のいびきや運動後の苦しそうな呼吸(ゼェゼェとした音)が見られることがあります。
また、皮膚が弱くアレルギー皮膚炎になりやすい傾向があり、顔のシワの間や目頭が感染性皮膚炎になりやすいです。定期的なシワの清掃 と皮膚のチェック が欠かせません。
さらに、寿命が他の犬種と比べてやや短いとされることがあり、平均寿命は10歳前後と言われています。熱中症のリスクも非常に高く、暑い時期の運動や室温管理には十分な配慮が必要です。心臓疾患 や糖尿病 のリスクも高いため、定期的な健康診断が重要です。
ジャックラッセルテリア

ジャックラッセルテリアの飼育は、初心者にとってやや難しいと言われています。その理由は、非常に高いエネルギーレベル、知性、そして独立心の強さにあります。狩猟犬としての本能が色濃く残っており、吠え癖や噛み癖といった問題行動が出やすい傾向があります。
また、小型犬とは思えないほど体力があり、大型犬並みの運動能力を持っています。毎日最低1時間以上、できれば2回に分けて散歩させ、距離にして1回5~10km程度が理想とされるほど、豊富な運動量が必要です。運動不足はストレスや問題行動に直結します。
さらに、賢い一方で頑固な一面もあり、しつけには根気強さが必要です。基本的なコマンドを早くから教え、リーダーウォークや呼び戻しなどのトレーニングを継続することが大切です。エネルギーを発散させるためには、コング やボール遊び、ロープ遊び など、運動量と知的刺激を兼ねた遊びが推奨されます。
豆柴

豆柴は愛らしい見た目とは裏腹に、飼育が難しい犬種とされています。主な理由の一つに「しつけの難しさ」があります。学習能力は高いものの、自己主張が強く頑固な一面を持っているため、甘やかして育てると吠えや噛みつきなどの問題行動を起こしやすくなります。飼い主がリーダーシップを持って一貫したしつけを行うことが非常に重要です。
また、猟犬の血を引いており、小さな体の割に運動量が必要です。最低でも1日1回、30分程度の散歩が必要とされ、運動不足はストレスや問題行動につながる可能性があります。室内でのボール遊びやトレーニングも効果的です。
さらに、柴犬と同様に抜け毛が非常に多い二重被毛(ダブルコート)を持つため、特に換毛期には毎日の丁寧なブラッシングが必要で、お手入れに手間がかかります。ストレスにも敏感で、ストレスが続くと免疫力が低下しやすいため、適切なケアと規則正しい生活が大切です。
パグ

パグは陽気で遊ぶことが大好きな犬種ですが、その特徴的な体型ゆえに健康管理に多くの注意が必要です。最も気をつけたいのは、短頭種特有の「短頭種気道症候群」です。鼻が短く気道が狭いため、呼吸困難やいびき、咳などの症状が出やすく、運動時や興奮時、暑い時期には悪化しやすいです。熱中症のリスクも高いため、暑さ対策は必須です。
また、顔や体にシワが多いため、シワの間に汚れや湿気が溜まりやすく、皮膚炎(膿皮症など)にかかりやすいです。定期的なシワの清掃 と皮膚の観察が欠かせません。
さらに、食いしん坊で太りやすい傾向があり、肥満は呼吸器や関節、心臓 など様々な健康問題を引き起こす原因となります。適切な食事管理と、短頭種に配慮した適度な運動(1日2回、20〜30分程度の散歩) が重要です。しつけにおいては頑固な一面も見せるため、根気強く接する必要があります。
まとめ
このコラムでは、飼育が比較的難しいとされる小型犬の特徴と、上級者向けと言われるチワワ、フレンチブルドッグ、ジャックラッセルテリア、豆柴、パグの5犬種についてご紹介しました。
これらの犬種は、豊富な運動量や知的な刺激が必要な場合、特定の性格(繊細さ、頑固さ、独立心など)から根気強いしつけが求められる場合、あるいは体質的に特定の病気にかかりやすかったり、お手入れに手間がかかったり といった点で、初心者には難易度が高いとされることがあります。
また、短頭種 や胴長短足 など、特定の体型を持つ犬種は、その体型に由来する健康上の注意点が複数ある ため、特別なケアや生活環境の整備が必要になります。例えば、短頭種は熱中症になりやすいため、夏場の過ごし方に注意が必要です。
さらに、どの犬種を迎えるにしても、子犬期の社会化 や基本的なトレーニング は非常に重要です。また、成犬期、高齢期 と、それぞれのライフステージ に合わせたケア や健康管理 が必要となります。
しかし、これらの「難しさ」は、犬種の特性を理解し、愛情と適切な知識をもって向き合うことで乗り越えられるものです。十分な準備と覚悟 を持ち、獣医師やトレーナーなどの専門家とも連携しながらケアを行えば、これらの犬種もかけがえのない家族の一員 となって、あなたの生活を豊かにしてくれるはずです。愛犬との素敵なドッグライフ を送るために、ぜひ参考にしてください。
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