ボストンテリアは、アメリカ合衆国原産の小型犬で、短い被毛に特徴的な白黒の模様を持ち、「タキシードを着た紳士」とも呼ばれる愛らしい犬種です。活発で賢く、人懐っこい性格から、多くの愛犬家に愛されています。マンションなどの集合住宅でも飼いやすく、初心者にもおすすめの犬種といえるでしょう。
この記事では、そんなボストンテリアの性格や特徴、飼育のポイントからおすすめの遊びやお手入れ方法まで詳しくご紹介します。これからボストンテリアを家族に迎えようと考えている方も、すでに飼われている方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ボストンテリアはどんな犬?

性格は温厚で社交的、紳士の愛称も
ボストンテリアは基本的に温厚で社交的な性格をしています。人間が大好きで、家族に対してとても愛情深く、常に一緒にいたいと思っている甘えん坊な一面があります。また、知能が高く、しつけもしやすい犬種とされています。
その紳士的な佇まいと良いお行儀から、「アメリカ犬界の紳士」や「タキシードを着た紳士」と呼ばれることもあります11。他の犬や人にも友好的なため、多頭飼いや子供のいる家庭でも安心して飼うことができるでしょう。
また、無駄吠えが少なく、静かに過ごすことができるため、マンションなどの集合住宅でも飼いやすい犬種です。ただし、活発で遊ぶことが大好きなので、適度な運動や遊びの時間は必ず確保してあげましょう。
ビジュアルは白黒のタキシード姿が特徴的
ボストンテリアといえば、その見た目の特徴は何といっても白黒のコントラストがはっきりとした被毛です。特にブリンドル(虎毛)と白のコンビネーションが標準的で、首、胸、口周り、目の間に特徴的な白いマーキングがあります。まるでタキシードを着ているような姿から、「タキシードを着た紳士」というニックネームの由来にもなっています。
また、大きな丸い目と短い鼻、立った耳、短い尻尾も特徴的です。体つきはコンパクトでスクエアな印象があり、小型犬ながらもがっしりとした筋肉質な体をしています。被毛は短くて滑らかで、手入れもしやすいのが特徴です。
さらに、ユーモアのある表情も魅力の一つで、首をかしげたり、人の言葉を理解しているかのような表情を見せたりと、思わず笑顔になってしまうような愛らしさがあります。
大きさは小型犬、体重は6〜11kg程度
ボストンテリアは小型犬に分類される犬種で、体高は28cm~38cm、体重は6kg~11kg程度になります。アメリカではライト(6.8kg未満)、ミディアム(6.8~9kg)、ヘビー(9~11.35kg)の3つの大きさに分類されています。
体は筋肉質で引き締まっており、小柄ながらも力強さを感じさせる体格をしています。短頭種(鼻の短い犬種)のため、がっしりとした体つきに短い手足というプロポーションが特徴的です。
室内で飼うのにちょうど良いサイズで、抱き上げるのもそれほど大変ではありませんが、その筋肉質な体から想像以上に重く感じることもあります。子犬から成犬になるまでの成長も、比較的予測しやすい犬種といえるでしょう。
飼育の難易度は比較的低め、初心者にもおすすめ
ボストンテリアは性格的に穏やかで飼いやすい犬種です。無駄吠えが少なく、短毛なので毎日のお手入れも比較的簡単です。また、知能が高くしつけもしやすいため、初めて犬を飼う方にもおすすめできる犬種といえるでしょう。
ただし、短頭種であるため呼吸器系の問題には注意が必要です。特に暑さには弱く、夏場は熱中症に注意する必要があります。室内飼育を基本として、温度管理には十分気を配りましょう。
また、活発な性格のため、毎日の適度な運動は欠かせません。散歩は1日2回程度、各30分程度を目安にしてあげると良いでしょう。ただし、呼吸器への負担を考慮して、激しい運動は避けるべきです。
ボストンテリアを飼うポイント
子犬期は社会化としつけをしっかりと
子犬のボストンテリアを迎えたら、まず社会化としつけに重点を置きましょう。子犬期は様々な経験を通じて成長する大切な時期です。いろいろな人や他の動物との触れ合い、さまざまな環境に慣れさせることで、社交的で落ち着いた成犬に育ちます。
ボストンテリアは賢い犬種なので、しつけもしやすいですが、時には頑固な一面も見せることがあります。根気強く、一貫性のあるしつけを心がけましょう。叱るよりも褒めて育てる方法が効果的です。
また、トイレトレーニングも子犬期から始めましょう。規則正しい時間に食事を与え、食後や睡眠後にはトイレに連れて行くという習慣をつけると、比較的スムーズにトレーニングが進みます。小さな成功でも大いに褒めてあげることで、トイレのルールを早く覚えてくれるでしょう。
成犬期は適度な運動と健康管理が大切
成犬になったボストンテリアには、適度な運動と健康管理を欠かさないようにしましょう。1日2回、各30分程度の散歩を基本として、室内での遊びの時間も確保してあげましょう。活発で遊ぶことが好きな犬種なので、飼い主さんとの遊びの時間も十分に確保してあげることが大切です。
健康管理としては、定期的な健康診断を受けさせることをおすすめします。特に目の健康チェックや呼吸器系のチェックは重要です。また、肥満は様々な健康問題の原因になるため、適切な食事管理にも気を配りましょう。
さらに、短頭種特有の暑さへの弱さには常に注意が必要です。夏場は涼しい時間帯に散歩し、室内では適切な温度管理を行いましょう。エアコンや扇風機を上手に活用して、快適な環境を維持することが大切です。
高齢期は健康管理と無理のない生活を
ボストンテリアの平均寿命は12~15歳といわれています。高齢期に入ったら、健康管理と無理のない生活環境の整備が大切になります。若い頃と同じように活発に動けなくなってくるので、運動量を調整しつつも適度な活動は維持しましょう。
関節に負担をかけないよう、床に滑り止めのマットを敷いたり、高いところからのジャンプを避けさせたりする工夫も必要です。特に膝蓋骨脱臼になりやすい傾向があるため、体重管理も重要になります。
また、高齢になると白内障などの目の病気も増えてくるので、定期的な健康診断を欠かさないようにしましょう。早期発見・早期治療が大切です。食事も消化のよいものや、歯の状態に合わせたものにするなど、年齢に応じた配慮が必要になります。
ボストンテリアで気をつけたい病気は?
ボストンテリアがかかりやすい病気としては、短頭種特有の呼吸器系の問題、目の病気、関節の問題などがあります。
呼吸器系の問題としては、「気管虚脱」や「鼻腔狭窄症」などがあります。これらは短い鼻に起因するもので、特に暑さや運動によって呼吸が苦しくなることがあります。日常生活では、過度な運動を避け、特に暑い日は外出を控えるなどの配慮が必要です。
目の病気としては、「白内障」や「角膜萎縮」などがあります。これらは遺伝的要因も強いため、定期的に目の状態をチェックし、異常を感じたらすぐに獣医師に相談しましょう。
また、関節の問題として「膝蓋骨脱臼」があります。これは膝のお皿が外れてしまう病気で、小型犬に多く見られます。予防のためには、適切な体重管理や無理のない運動を心がけましょう。
さらに、皮膚のアレルギーなども見られることがあるため、日頃から被毛や皮膚の状態をチェックし、異常があれば早めに対処することが大切です。
ボストンテリアにおすすめのおもちゃや遊びとは?
ボストンテリアは活発で遊ぶことが大好きな犬種です。その知的好奇心を満たし、運動不足を解消するためにも、適切なおもちゃや遊びを取り入れましょう。
特におすすめなのは、ボールやフリスビーといった追いかけっこができるおもちゃです。ボストンテリアはボールを追いかけることが大好きで、投げたボールを持って戻ってくるという遊びも楽しめます。ただし、呼吸器への負担を考慮して、あまり長時間の激しい運動は避けましょう。
また、ロープのおもちゃを使った引っ張り合いの遊びも好きな子が多いです。飼い主さんとのコミュニケーションを取りながら遊べるため、絆を深める良い機会にもなります。
さらに、知育玩具も効果的です。おやつを隠して探させるタイプのおもちゃは、知的好奇心を刺激し、退屈しのぎにもなります。ボストンテリアの賢さを活かした遊びで、飽きずに長く遊んでくれるでしょう。
室内遊びとしては、「お座り」「お手」といった基本的なコマンドをゲーム感覚で教えるトレーニングも効果的です。頭脳を使うトレーニングは、精神的な刺激にもなり、良い運動にもなります。
ボストンテリアのシャンプーの頻度は?
ボストンテリアは短毛で比較的お手入れがしやすい犬種ですが、適切なシャンプーケアは健康維持のために重要です。シャンプーの頻度としては、一般的に月に1回程度が目安とされています。
ただし、季節や生活環境によって調整が必要です。夏場や活発に外で遊んで汚れが多い時期は、2~3週間に1回程度に増やしても良いでしょう。逆に、冬場の乾燥する時期はシャンプーの頻度を減らし、皮膚の乾燥を防ぐことが大切です。
また、シャンプーをする際は、犬用の専用シャンプーを使用することが重要です。人間用のシャンプーは犬の皮膚のpHバランスに合っておらず、皮膚トラブルの原因になることがあります。
おうちシャンプーをする時は、コノコビのシャンプーがおすすめ

ボストンテリアのおうちシャンプーには、コノコビのオーガニックシャンプーがおすすめです。このシャンプーは天然由来成分を使用しており、敏感な犬の皮膚にもやさしく、安心して使用できます。
コノコビのシャンプーは、豊かな泡立ちが特徴で、短い毛でもしっかりと汚れを落とします。また、泡切れが良いため、すすぎが簡単なのも大きなメリットです。シャンプーが苦手なボストンテリアでも、ストレスの少ないバスタイムを実現できます。
さらに、ティーツリーオイルをベースにした自然な香りは、強すぎないため犬の敏感な嗅覚を刺激しすぎません。シャンプー後は爽やかな香りが残り、気分良く過ごせます。皮膚トラブルが起きやすい犬種でも安心して使える、優しい処方が魅力です。
毛並みを美しく保つグルーミングのコツ
ボストンテリアの美しい毛並みを保つには、日常のブラッシングも欠かせません。短毛ですが、週に2〜3回のブラッシングで抜け毛を取り除き、皮膚の血行を促進させましょう。特に換毛期には毎日のブラッシングがおすすめです。
また、シャンプー後のケアも重要です。しっかりとタオルドライした後、犬用のコンディショナーを使用すると、毛並みが整い、つややかな被毛を保つことができます。ドライヤーを使う場合は、温風を弱めにして、皮膚から少し離して乾かしましょう。
さらに、定期的に耳や目、肉球などのチェックも忘れずに行いましょう。特に目やにや耳垢がたまりやすい場合は、専用のクリーナーでこまめに掃除してあげることが大切です。全身のケアを通じて、ボストンテリアの健康と美しさを保ちましょう。
まとめ
ボストンテリアは、温厚で社交的な性格と、特徴的な白黒の被毛が魅力的な小型犬です。知能が高く、しつけもしやすいため、初めて犬を飼う方にもおすすめできる犬種といえるでしょう。
飼育に際しては、短頭種特有の呼吸器系の問題や、暑さへの弱さに注意が必要です。特に夏場は室内で快適に過ごせるよう、温度管理に気を配りましょう。また、定期的な健康診断で目や関節の健康をチェックすることも大切です。
ボストンテリアは活発で遊ぶことが大好きなので、毎日の適度な運動と、飼い主さんとのコミュニケーションを大切にしてください。ボール遊びや引っ張り合いの遊び、知育玩具などを活用して、楽しく過ごしましょう。
お手入れ面では、月に1回程度のシャンプーと、週に2〜3回のブラッシングを基本として、季節や生活環境に合わせて調整してください。コノコビのオーガニックシャンプーのような犬にやさしい製品を使用すれば、健康的な被毛と皮膚を保つことができます。
ボストンテリアの魅力を存分に感じながら、あなたと愛犬の素敵な毎日が始まりますように。
飼いやすい小型犬
初心者には飼いづらい小型犬
コメント