犬の散歩嫌いの原因・リスク・対応策を解説

愛犬が急に散歩を嫌がりだすことはありませんか？

散歩は、愛犬の体力を維持することとストレスを解消するためにはなくてはならない習慣です。もし、愛犬が散歩嫌いになれば、体力が低下し、愛犬の健康を維持することが難しくなります。

ここでは、愛犬の散歩嫌いになる原因や散歩をしなくなることのリスク、散歩嫌いになった犬への対応策を解説します。

1. 犬の散歩嫌いの原因は？

犬の散歩嫌いの主な原因には、幼少期の怖い経験、不適切なしつけ、体調不良や加齢による体力低下などがあります。また、散歩コースへの不満や天候の影響も考えられます。

飼い主の対応が不適切な場合、犬が散歩に対してネガティブな印象を持つこともあります。さらに、首輪やリードが合っていないことで不快感を感じている可能性もあります。これらの要因を理解し、適切に対処することが重要です。

2. 犬が散歩しなくなることで発生するリスクとは？

犬が散歩をしなくなると、身体的・精神的な健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

運動不足による肥満や筋力低下、ストレス蓄積による問題行動の増加、社会性の欠如による他の犬や人との交流困難などが生じる恐れがあります。また、排泄の問題や認知機能の低下も懸念されます。

飼い主との絆が弱まり、全体的な生活の質が低下していきます。定期的な散歩は犬の健康維持に不可欠です。

3. 散歩嫌いになった犬を改善する方法とは？

一度散歩嫌いになると、なかなか改善するのは難しくなりますが、愛犬の健康に直接関わってくることですので、早期の解消が望ましいです。具体的な方法を3つほど取り上げます。

3-1. 散歩を楽しい経験に変える

散歩をポジティブな体験にするため、犬が好きなおやつを散歩中に与えたり、途中で遊ぶ時間を設けたりします。犬の好む場所やアクティビティを散歩に取り入れることで、散歩への意欲が高まります。時間をかけて、犬が散歩を楽しいものだと認識できるようにすることがポイントです。焦らず、犬のペースに合わせて進めましょう。

3-2. 環境や時間帯の調整

犬が苦手な刺激を避けるために、散歩ルートや時間帯を工夫します。静かで落ち着いた環境や、涼しい時間帯を選ぶことで、犬のストレスを軽減できます。特に季節によっては、適切な散歩時間や服装の調整も必要です。犬にとって快適な環境で散歩することで、外出を楽しめるようになるでしょう。

3-3. 段階的なトレーニング

家の周りの短い距離から始め、徐々に散歩の距離や時間を延ばしていきます。犬が落ち着いて歩ける範囲内で練習し、自信を持って歩けるようにします。リードの使い方や正しい歩き方を並行してトレーニングすることで、犬の散歩に対する不安を軽減し、徐々に散歩を楽しめるようになるでしょう。

4. 年齢別の犬の散歩嫌いの対応策とは？

人の年齢を重ねるに連れて体力がなくなりますが、犬も一緒です。年齢に合わせた対応策も考える必要性があります。

4-1. 子犬の場合

新しい環境に慣れていない子犬には、短時間の散歩から始めましょう。最初は10分程度から始め、徐々に時間を延ばします。おやつを使って散歩を楽しい経験にし、ゆっくりとしたペースで歩きます。リードの使い方にも注意し、引っ張らないようにします。社会化の機会として、様々な環境や音、人、他の動物に慣れさせることも重要です。

4-2. 成犬の場合

成犬の散歩嫌いには、原因を特定することが重要です。恐怖や不安がある場合は、カウンターコンディショニングを行います。散歩コースや時間帯を変更し、犬が楽しめる要素（おもちゃ、ゲーム）を取り入れます。適切な運動量を確保し、散歩以外の活動も組み合わせます。正しい行動を褒め、ポジティブな経験を積み重ねることで、散歩に対する態度を改善できます。

4-3. 老犬の場合

老犬は体力や健康状態に合わせた散歩が必要です。短時間の散歩を1日に複数回行い、ゆっくりとしたペースで歩きます。滑りにくい地面を選び、転倒を防ぎます。暑さや寒さ対策を行い、快適な環境で散歩します。必要に応じてハーネスや介護用具を使用し、負担を軽減します。散歩中は頻繁に休憩を取り、犬の様子を観察しながら無理をさせないようにします。

まとめ

一概に散歩嫌いについて、「こーだ！」とは言えないのですが、愛犬の様子を観察し、散歩で楽しい記憶を作ったり、体力がないことが原因であれば、短いコースに変更するなどの対応策を講じます。

ライフステージにあった視点で見てあげることも重要で、もし、わからないことなどがあれば、ドッグトレーナーに相談するのも良いでしょう。