飼いやすい小型犬5選！性格、身体的特徴を解説

小さくて愛らしい小型犬は、日本の住宅事情にも適しており、近年とても人気があります。これから初めて犬を飼う方にとって、どんな犬種を選べば良いかは悩ましい問題かもしれません。この記事では、初心者の方でも比較的飼いやすいとされる小型犬の特徴や、おすすめの犬種を詳しくご紹介します。愛犬との素敵な暮らしを始めるため、ぜひ参考にしてください。

飼いやすい小型犬とは？

「飼いやすい」の基準は人それぞれですが、特に犬を初めて飼う初心者の方にとって、いくつかの重要な要素があります。

まず、しつけがしやすい犬種かどうかがポイントになります。賢く従順な犬は、基本的なコマンドを覚えやすい傾向があるからです。一方で、頑固さや独立心が強い犬種は、しつけに根気が必要な場合もあります。

次に、必要な運動量も考慮すべき点です。毎日長時間のお散歩や激しい運動が必要な犬種もいれば、室内遊びや短時間のお散歩で満足できる犬種もいます。飼い主さんのライフスタイルに合った運動量の犬種を選ぶことが大切です。

お手入れの手間も飼いやすさに関わります。長い被毛を持つ犬種は毎日のブラッシングや定期的なトリミングが必要になり、費用もかかります。短毛種でも、シワのお手入れや抜け毛対策が必要な場合があります.

また、犬の性格も重要です。一般的に、温厚で人懐っこく、攻撃性の低い犬種は初心者でも安心して飼いやすい傾向があります。甘えん坊な性格の子は、飼い主さんとのコミュニケーションを強く求めます。

健康面、特にかかりやすい病気についても知っておくと良いでしょう。特定の病気にかかりやすい犬種は、日頃からのケアや定期的な健康診断がより重要になります。これらの要素を総合的に判断し、ご自身に合った犬種を見つけることが、長く幸せに暮らすための鍵となります。

飼いやすい小型犬を紹介

ここからは、初心者の方でも比較的飼いやすいとされる小型犬の中から、特におすすめの5犬種をご紹介します。それぞれの性格や身体的な特徴、飼育する上でのポイントを見ていきましょう。小さなお子様がいるご家庭での飼育についても、参考にしていただける情報を含めて解説します。

1. トイプードル

トイプードルは、賢く社交的な性格が大きな魅力です。温厚で人懐っこいため、知らない人にも友好的に接することができます。家族はもちろん、来客にも尻尾を振って近づいていくようなフレンドリーさを持っています。このような性格から、小さなお子さんのいるご家庭でも安心して迎えられる理由の一つとされています。

身体的な特徴としては、クルクルとしたカールした被毛が最大の特徴です。この被毛は抜け毛が少ないという利点があり、アレルギーの原因になりにくいとされています。毛色も白、黒、茶色など様々です。体の大きさは小型犬の中でも特にコンパクトで、成犬で体高25～30cm、体重2～4kgほどになります。この小ささから室内飼いに適しています。

飼育のポイントとしては、活発な性格なので毎日の散歩や遊びの時間をしっかり設ける必要があります。運動不足はストレスの原因になります。また、美しい被毛を保つためには、定期的なトリミングと毎日のブラッシングが欠かせません。費用と時間の手間はかかりますが、これが健康維持にもつながります。注意したい病気には、手足が細いため骨折しやすいことや、膝蓋骨脱臼（膝のお皿が外れる病気）などの関節疾患があります。高い場所からの飛び降りには注意が必要です。

2. シーズー

シーズーは、陽気で感情豊かな性格を持つ犬種です。活発で好奇心旺盛な一面もあり、遊びや探索が大好きです。飼い主さんとのコミュニケーションを楽しむことができます。もともと貴族に愛玩犬として飼われていた歴史から、頑固でプライドが高い面や独立心が強い一面も持ち合わせています。

ビジュアルの特徴は、愛らしい顔立ちと長く豊かな被毛です。短い鼻、大きな丸い目、垂れた耳を持ち、表情豊かで愛嬌があります。被毛はシルキーな質感の二重構造（ダブルコート）で、色は白、黒、茶など豊富です。鼻が短い「短頭種」に分類され、独特の顔立ちが魅力です。大きさは小型犬で、体高27cm以下、体重4.5～8kg程度です。

飼育のポイントは、子犬期からの社会化をしっかり行うことです。様々な人や環境に慣れさせることが、問題行動を防ぎます。また、頑固な一面もあるため、子犬期からリーダーシップを持ってしつけを行うことが重要です。被毛ケアも欠かせず、毎日のブラッシングと定期的なトリミングが必要です。注意したい病気には、椎間板ヘルニア（背骨の病気）や、短頭種のため気管虚脱、短頭種気道症候群（呼吸がしにくくなる病気）などがあります。心臓疾患や耳の病気にも注意が必要です。陽気でコミュニケーション好きな性格から、小さなお子様がいる家庭でも比較的馴染みやすいと考えられます。

3. マルチーズ

マルチーズは、明るく社交的で人懐っこい性格の持ち主です。家族に対しては深い愛情を示し、甘えん坊な一面もあります。活発で遊び好きなため、飼い主さんと一緒に遊ぶ時間をとても喜びます。賢く学習能力も高いため、しつけもしやすい犬種と言われています。温厚で従順な性格から、子供や他のペットとも比較的仲良くできることが多いです。

マルチーズの最大の魅力は、真っ白でシルクのような美しい被毛です。床に届くほど長く伸びることが特徴です。大きなダークブラウンの瞳と丸みのある顔立ちも愛らしいです。小型犬のため、必要な運動量は比較的少なめで、1日15〜30分程度の散歩で十分なことが多いです。

飼育難易度は、初心者の方でも比較的飼いやすい犬種とされています。しつけがしやすく、室内での生活にも適応しやすいです。ただし、被毛ケアには手間がかかります。毎日のブラッシングと定期的なトリミングが必要で、白い被毛は汚れが目立ちやすいです。また、涙やけが目立ちやすい傾向があり、目元のケアも欠かせません。注意したい病気には、涙やけのほか、小型犬に多い膝蓋骨脱臼（膝のお皿が外れる病気）や気管虚脱（呼吸がしにくくなる病気）、心臓病などがあります。子供とも仲良くできる性格のため、お子様がいる家庭でも迎えやすい犬種です。

4. ビションフリーゼ

ビションフリーゼは、真っ白でふわふわの被毛と、陽気で愛らしい性格が魅力の小型犬です。頭が良く好奇心旺盛で、遊ぶことが大好きです。コミュニケーション能力が高く、飼い主さんとの触れ合いを大切にする犬種です。一方で、繊細で神経質な一面も持ち合わせています。

身体的な特徴は、その名の通り、白い巻き毛が特徴です。この被毛は柔らかく密集しており、綿菓子のような見た目です。定期的なお手入れが欠かせません。サイズは小型犬に分類されます。活発で適度な運動が必要な犬種です。1日30分程度の散歩や室内での遊びを通して、ストレスを発散させてあげましょう。

飼育のポイントとしては、繊細なメンタルを持つため、落ち着ける環境を整えてあげることが大切です。長時間の留守番はストレスにつながることもあります。また、被毛のケアが最も重要なポイントで、毎日のブラッシングと定期的なトリミングが必要です。毛玉ができると皮膚トラブルの原因になります。注意したい病気には、白内障（目の病気）や膝蓋骨脱臼（膝のお皿が外れる病気）、皮膚トラブルなどがあります。繊細な性格のため、小さなお子様がいる家庭では、犬が落ち着ける場所を用意したり、優しく接することを教えたりといった配慮が必要になるかもしれません。

5. ポメラニアン

ポメラニアンは、小さな体からは想像できないほど愛情深く、飼い主さんへの忠誠心が強い犬種です。いつでも飼い主さんのそばにいたがる甘えん坊な一面があります。また、活発で元気いっぱい、遊ぶことが大好きです。とても賢く学習能力が高いため、しつけを根気強く行えば新しいコマンドもすぐに覚えます。

身体的な特徴は、ふわふわとした豊かな被毛です。首回りと胸元の毛が特に長く、ライオンのたてがみのようなシルエットになります。様々な毛色があり、どの色も美しいです。サイズは非常にコンパクトな小型犬で、体重1.5～3kg程度、体高約20cm前後です。室内飼いに適したサイズですが、骨が細いため高い所からのジャンプには注意が必要です。

飼育のポイントとしては、豊かな被毛を美しく保つためのケアが欠かせません。週に2～3回のブラッシングや定期的なトリミングが必要です。また、活発な性格なので、適度な運動と知的刺激を与えることが大切です。遊びを通じて飼い主さんとのコミュニケーションを深める時間も重要です。注意したい病気には、膝蓋骨脱臼（膝のお皿が外れる病気）や気管虚脱（呼吸がしにくくなる病気）、皮膚の病気などがあります。体が小さく骨が細い ため、小さなお子様が接する際には、落としたりぶつけたりしないよう十分な注意が必要です。

まとめ

小型犬はそれぞれの犬種によって、異なる性格や身体的な特徴、そして飼育上の注意点があります。初心者の方でも比較的飼いやすいとされる犬種でも、しつけや運動、お手入れ、健康管理など、適切なケアは欠かせません。今回ご紹介した犬種は、一般的に賢く、人との生活に馴染みやすい傾向がありますが、それぞれの個体によって性格は異なります。

愛犬を迎える前に、その犬種の特性を十分に理解し、ご自身のライフスタイルや家族構成に合っているかをよく検討することが大切です。また、犬を迎えたら、子犬期からの社会化や基本的なしつけをしっかり行い、信頼関係を築く努力が必要です。定期的な健康診断や日頃からの観察も、病気の早期発見・早期治療につながり、長く健康に過ごすためには重要です。

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