穏やかな性格の小型犬５選

小型犬との暮らしは、多くの人に癒やしと喜びをもたらします。 特に穏やかな性格の犬種は、初めて犬を飼う方や小さなお子さんがいる家庭でも迎えやすいと人気です。 今回は、穏やかな性格を持つ小型犬の中から、おすすめの５種類をご紹介します。 それぞれの犬種の魅力や特徴、飼育上の注意点などを詳しく解説していきます。

穏やかな性格の小型犬とは？

穏やかな性格の犬は、一般的に興奮しにくく、攻撃性が低い傾向があります。 家族以外の人や他の動物にも友好的に接することができるため、家庭犬として理想的と言えるでしょう。 こうした落ち着きのある性格は、共同生活を送る上で非常に大切になります。 特に集合住宅での飼育や、小さなお子さんとの触れ合いにおいて、その穏やかさは大きなメリットとなります。

適切な社会化としつけを行うことで、さらに安定した性格を育むことができます。 ソースには「飼いやすい小型犬」として、いくつかの犬種がリストアップされています。 そこから、今回のテーマである「穏やかさ」に合う犬種を中心に５種類をピックアップしました。

穏やかな性格のおすすめ小型犬５選

ここでは、穏やかな性格で知られる小型犬の中から、特に人気のある５犬種を紹介します。 それぞれの犬種が持つ個性や、飼育する上でのポイントを見ていきましょう。 小さなお子さんがいる家庭での適性や、注意すべき健康問題なども合わせて解説します。

トイプードル

トイプードルは、温厚で人懐っこい性格が大きな魅力です。 知らない人にも尻尾を振って近づくほど社交的で、家族だけでなく来客にも友好的に接することができます。 このフレンドリーさは、小さなお子さんがいる家庭でも安心して迎えられる理由の一つと言えるでしょう。

非常に賢い犬種でもあり、トレーニングで様々なことをすぐに覚えることができます。 賢く社交的なため、初心者の方でも比較的飼いやすいとされています。 一方で、賢さゆえに神経質で繊細な一面も持ち合わせています。 むやみに叱るような厳しい接し方は避け、愛情をもって接することが大切です。 甘やかしすぎるとワガママになることもあるので、メリハリのある対応を心がけましょう。

見た目の特徴としては、クルクルした独特のカールした被毛があり、抜け毛が少ないのが利点です。 体の大きさは小型犬の中でもコンパクトで、成犬で体高25～30cm、体重2～4kgほどです。 室内飼いに適していますが、活発な性格なので十分な運動が必要です。 毎日の散歩や遊びの時間をしっかり確保してあげましょう。

被毛の管理も非常に重要で、定期的なトリミングと毎日のブラッシングは欠かせません。 骨が細く、高い場所からの飛び降りなどで骨折しやすい傾向があるため注意が必要です。 特にソファやベッドからの飛び降りは危険なので、抱っこして降ろしてあげましょう。 膝のお皿が外れてしまう膝蓋骨脱臼や、目の病気（進行性網膜萎縮症、白内障など）にも注意が必要です。 定期的な健康診断を受け、早期発見・早期治療に努めることが大切です。

シーズー

シーズーは、陽気で感情豊かな表現をする子が多く、飼い主さんとのコミュニケーションを楽しむことができます。 活発で好奇心旺盛な一面もあり、遊びや探索が大好きです。

愛らしい顔立ちと、長く豊かなシルクのような被毛が特徴的な犬種です。 短い鼻と大きな丸い目、垂れた耳を持ち、表情豊かで愛嬌たっぷりな顔つきをしています。 カラーバリエーションも豊富で、様々なパターンが見られます。 大きさは小型犬に分類され、体高27cm以下、体重4.5～8kg程度とされています。

もともと中国の貴族に愛玩犬として飼われてきた歴史があり、頑固でプライドが高い面や独立心が強い一面も持ち合わせています。 この特性から、飼い主さんとの信頼関係をしっかり築くことが大切になります。 陽気で人懐っこい性格から「飼いやすい小型犬」としてリストに含まれています。

小さなお子さんとも比較的仲良くできる可能性がありますが、その子の性格や接し方には配慮が必要です。 子犬期は社会化が非常に重要で、様々な人や環境に慣れさせることが健全な成長につながります。 甘やかしすぎると頑固さが出やすいので、リーダーシップを持ってしつけを行いましょう。

成犬期は適度な運動と知的刺激が大切です。お散歩は1回30分程度が目安です。 被毛のケアは毎日のブラッシングと定期的なトリミングが欠かせません。 垂れ耳の内側や歯のケアなど、細部にわたるケアも習慣づけることで健康維持に繋がります。

シーズーは椎間板ヘルニア や、短頭種気道症候群、気管虚脱 などにかかりやすい傾向があります。 心臓疾患（僧帽弁閉鎖不全症）や耳の病気、皮膚トラブルにも注意が必要です。 肥満は様々な病気のリスクを高めるため、適切な食事管理が重要になります。 定期的な健康診断で、病気の早期発見・早期治療を心がけましょう。

マルチーズ

マルチーズは、明るく社交的で、とても人懐っこい性格の持ち主です。 家族に対して深い愛情を示し、常に一緒にいたがる甘えん坊な一面も持っています。 小さな体ながら活発で遊び好き、飼い主さんと一緒に遊ぶ時間を心から楽しむ犬種です。 賢く学習能力も高いため、しつけもしやすいと言われています。

温厚で従順な性格から、子供や他のペットとも比較的仲良くできることが多いです。 そのため、小さなお子さんがいる家庭でも迎えやすい犬種の一つと言えるでしょう。 一方で、敏感で神経質な面もあるため、大きな音や急な動きには驚きやすいので優しく穏やかに接してあげましょう。

マルチーズの最大の特徴は、何と言ってもその真っ白でシルクのような美しい被毛です。 定期的な被毛ケア（ブラッシング、トリミング）は欠かせず、白い毛は汚れが目立ちやすいという特徴があります。 涙やけが目立ちやすいため、目元のケアも重要になります。 賢く従順な性格、必要な運動量が少なめなことから、初心者の方でも比較的飼いやすいとされています。

運動は1日15～30分程度の散歩で十分な場合が多いです。 ただし、甘えん坊なため、長時間のお留守番が苦手な子もいるので注意が必要です。 小型犬特有の健康問題として、膝蓋骨脱臼に気をつけたい犬種です。 気管虚脱や心臓病、皮膚疾患などにも注意が必要になります。 特に子犬期は低血糖症になりやすいので、規則正しい食事を心がけましょう。 定期的な健康診断と日常の観察で、これらの病気の早期発見に努めることが大切です。

滑りやすい床での運動や過度なジャンプは、関節に負担をかけるため避けた方が良いでしょう。

ビションフリーゼ

ビションフリーゼは、真っ白でふわふわの被毛と、陽気で愛らしい性格が魅力の小型犬です。 コミュニケーション能力が高く、家族との絆を大切にする優しい性格を持っています。 活発で遊ぶことが好きな犬種なので、飼い主さんと一緒に遊ぶ時間を十分にとってあげましょう。

「飼いやすい小型犬」としてリストに挙げられている犬種の一つです。 人懐っこい性格から、小さなお子さんがいる家庭にも適していると考えられます。 ただし、繊細で神経質な一面も持ち合わせており、長時間の留守番は寂しさからストレスを感じることがあります。 ストレスが溜まると短気な一面が出たり、問題行動につながったりすることもあるため、落ち着ける環境を整えてあげることが大切です。

ビションフリーゼの飼育で最も重要なのが、毛のケアです。 毛量が多く、こまめなブラッシングと定期的なトリミングが欠かせません。 毛玉ができると皮膚トラブルの原因になるので、毎日のケアが必要です。

成犬期は1日30分程度の散歩や室内での遊びを通して、適度な運動をさせましょう。 関節に負担をかけないよう、床に滑り止めマットを敷くなどの工夫も有効です。 特に膝蓋骨脱臼になりやすい傾向があるため、体重管理も重要になります。 遺伝的な要因が強い白内障 や、皮膚トラブル、尿路結石症 などにも注意が必要です。 定期的な健康診断は、これらの病気の早期発見・早期治療に繋がります。

知的好奇心を満たす知育玩具や、飼い主さんと一緒に遊ぶコミュニケーション型の遊びもおすすめです。

パグ

パグは、明るく人懐っこい性格の持ち主です。 基本的にはおおらかで穏やかですが、元気いっぱいに遊ぶことも大好きです。 飼い主さんと一緒にいることが好きな甘えん坊な面もあり、抱っこされたり寄り添ったりすることに幸せを感じる子が多いです。 このような穏やかで人懐っこい性格は、家庭犬として非常に適しており、小さなお子さんがいる家庭でも馴染みやすいでしょう。

ただし、頑固な一面もあるため、しつけは根気強く、愛情を持って行うことが大切です。 食いしん坊で運動不足になりがちなため、肥満には特に注意が必要です。 適切な量の食事と、1日2回、20〜30分程度の散歩を基本とした適度な運動を心がけましょう。

短頭種（鼻が短く平ら）であるため、激しい運動や暑い時期の運動は呼吸困難を引き起こす恐れがあります。 特に夏場は熱中症のリスクが高いため、涼しい時間帯に散歩したり、室内で遊んだりするのがおすすめです。

短頭種気道症候群など、呼吸器系の問題に最も気をつけたい犬種です。 いびきや、運動後の苦しそうな呼吸が見られたら注意が必要です。 シワの多い皮膚を持つため、皮膚疾患（膿皮症など）にもかかりやすい傾向があります。 シワの間に汚れがたまらないよう、定期的な清掃と皮膚の観察が重要です。 パグ脳炎や膝蓋骨脱臼、熱中症、心臓疾患などにも注意が必要になります。 定期的な健康診断を受け、病気の早期発見・早期治療につなげましょう。

遊ぶ際は、音が鳴るおもちゃや引っ張り合い、ノーズワークなどがおすすめです。

まとめ

穏やかな性格の小型犬は、新しい家族として迎えやすい魅力がたくさんあります。 今回ご紹介したトイプードル、シーズー、マルチーズ、ビションフリーゼ、パグは、それぞれに個性的な魅力と飼育のポイントがあります。

どの子も人懐っこく、家族に深い愛情を示してくれるでしょう。 小さなお子さんがいる家庭でも、適切な社会化としつけ、そして安全への配慮があれば、きっと良いパートナーになってくれます。 ただし、犬種ごとの特性や注意すべき健康問題、必要なお手入れなどを事前にしっかり理解しておくことが大切です。

愛情と正しい知識を持って接することで、愛犬との暮らしはかけがえのない幸せな時間となります。 今回ご紹介した情報が、あなたと愛犬の素晴らしい毎日の一助となれば幸いです。