愛犬の健康を守るためには、毎日のケアがとても大切です。特にシャンプー選びは、愛犬の皮膚トラブルを防ぐ重要なポイントになります。しかし、市販されている犬用シャンプーの中には、愛犬の健康に悪影響を与える可能性のある成分が含まれているものも少なくありません。
犬の皮膚の厚みは人間の約3分の1程度しかなく、とてもデリケートです。だからこそ、シャンプーに含まれる成分をしっかりと確認し、安全なものを選んであげることが大切です。
犬のシャンプーの成分はなぜ気にするべきなのか?
犬用シャンプーには、人間用のシャンプーと異なり、成分表示の法的規制がありません。そのため、メーカーは自由に成分を配合できる状況にあります。また、犬の皮膚は人間よりもはるかに薄く、刺激に対してとても敏感です。さらに、犬は全身をシャンプーで洗うため、頭皮だけを洗う人間よりも、化学物質の影響を受けやすいわけです。
人間用のシャンプーでさえ、化学物質による皮膚トラブルが報告されているのに、規制の少ない犬用シャンプーには、より注意が必要です。
犬のシャンプーで注意すべき成分
シリコーン
シリコーンは、被毛をコーティングしてサラサラに見せる効果がありますが、長期間使用すると様々な問題を引き起こします。まず、シリコーンが被毛に蓄積されると、被毛本来の質感が失われ、重くボリュームのない状態になってしまいます。また、シリコーンは皮膚を覆ってしまうため、皮膚呼吸を妨げ、古い皮質や表皮が落ちにくくなります。さらに、敏感肌の犬では、シリコーンによって皮膚刺激やアレルギー反応が起こり、かゆみや炎症を引き起こす可能性があります。
鉱物油
鉱物油は石油由来の成分で、コストが安いため多くの製品に使用されています。しかし、鉱物油は分解されにくく、環境中に長期間残留する特徴があります。犬の皮膚に使用した場合、毛穴を詰まらせる可能性があり、皮膚トラブルの原因となることがあります。また、鉱物油を摂取した動物は中毒や健康障害を引き起こす可能性があるため、犬が毛づくろいをする際のリスクも考慮する必要があります。
パラベン
パラベンは防腐剤として優れた効果を持つ一方で、様々な健康リスクが指摘されています。皮膚への塗布や摂取により、皮膚炎や湿疹などのアレルギー疾患を引き起こした症例が報告されています。特にブチルパラベンは、動物実験で過剰摂取による死亡例も確認されています。また、パラベンは経皮吸収しやすく、皮膚が荒れて角質層が脆くなっている状態では、さらに肌荒れやアレルギーを引き起こす原因となります。長期間の使用による体内蓄積も懸念されており、発がん性のリスクも指摘されています。
硫酸塩(サルフェート)
硫酸系の界面活性剤は、台所用洗剤にも使用されるほど強力な洗浄力を持っています。しかし、この強い洗浄力が犬の皮膚には刺激が強すぎる場合があります。硫酸塩は皮膚や被毛から必要な油分を過剰に取り除いてしまい、皮膚の乾燥やかゆみを引き起こす可能性があります。また、犬の皮膚は人間よりも薄くデリケートなため、硫酸塩による刺激で皮膚のバリア機能が低下し、外部刺激や病原体に対する防御力が弱まってしまいます。さらに、強い洗浄成分により、界面活性剤が皮膚に残留しやすくなり、皮膚トラブルの原因となることもあります。
紫外線吸収剤
犬用シャンプーに含まれる紫外線吸収剤は、犬の皮膚に様々な悪影響を与える可能性があります。紫外線吸収剤の中には、細胞のDNAを傷つける作用があるものもあり、長期間使用すると皮膚がんのリスクが高まる可能性があります。また、紫外線吸収剤は犬の敏感な皮膚にとって刺激となり、皮膚炎や発赤を引き起こすことがあります。さらに、犬は全身が毛で覆われているため、紫外線吸収剤の必要性は限定的です。毛の薄い部分やヘアレスドッグ以外では、紫外線吸収剤による恩恵よりもリスクの方が大きいと考えられます。
合成香料
合成香料は、犬の優れた嗅覚に大きな負担をかける可能性があります。犬の嗅覚は人間の数千倍から数万倍も優れているため、人間にとって心地よい香りでも、犬にとっては過度な刺激となることがあります。また、合成香料は頭痛や吐き気、アレルギー症状などを引き起こす「香害」の原因となることが知られています。実際に、高残香性の製品が原因で、犬や猫に元気や食欲の低下、咳、神経症状が現れた事例も報告されています。さらに、合成香料に含まれる化学物質は、犬の体の小ささを考慮すると、人間の基準量では過剰になりやすく、健康被害のリスクが高まります。
タール色素
タール色素は、アゾ結合やキサンテン結合という独特の化学構造を持ち、発がん性の疑いが強く指摘されています。過去に使用されていた赤色1号、赤色101号、紫色1号、黄色3号などは、発がん性があるという理由で現在は使用が禁止されています。現在でも使用されている赤色40号、黄色5号、青色1号なども、動物実験でがんの発生が確認されており、安全性に疑問が残ります。また、二酸化チタンは白色着色料として使用されますが、動物実験で肺がんの発生率が高まることが確認されています。犬にとって色彩は重要ではないため、これらのリスクのある着色料を使用する必要性は全くありません。
動物由来原料
動物由来原料は、アレルギー反応を引き起こしやすく、特に敏感肌の犬には注意が必要です。動物由来の成分は、犬の免疫システムによって異物として認識される可能性が高く、皮膚炎やかゆみの原因となることがあります。また、動物由来原料の中には、病原体や細菌が混入するリスクもあり、衛生面での懸念もあります。さらに、動物由来原料は品質が不安定で、個体差による成分のばらつきが大きいため、予期しない皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。
現在では、植物由来の安全で効果的な代替成分が数多く開発されているため、あえて動物由来原料を選ぶ必要はありません。
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まとめ
愛犬の健康を守るためには、シャンプー選びがとても重要です。市販されている犬用シャンプーの中には、シリコーンやパラベン、硫酸塩など、犬の皮膚に悪影響を与える可能性のある成分が含まれているものもあります。特に小型犬は体が小さく、化学物質の影響を受けやすいため、より注意深く選ぶ必要があります。
また、犬の皮膚は人間よりもはるかに薄くデリケートで、刺激に対して敏感です。そのため、合成香料やタール色素、紫外線吸収剤などの不必要な成分は避け、天然由来の成分を使用したシャンプーを選ぶことが大切です。
さらに、定期的なシャンプーは犬の皮膚を清潔に保ち、皮膚病の予防にも効果的です。ただし、適切な成分のシャンプーを選び、正しい方法で洗うことが重要です。愛犬の肌質や体調に合わせて、獣医師やトリマーに相談しながら、最適なシャンプーを見つけてあげましょう。
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