飼い犬がトイレに失敗する原因とは?トイレトレーニングのポイント

犬がトイレを覚えない主な原因は、しつけ方法の不備と環境の問題です。

失敗を叱ると隠れて排泄するようになり、成功時の褒めやご褒美が不足すると学習が進みません。また、トイレの場所や清潔さ、サイズが適切でないと混乱を招きます。過去の失敗場所のニオイや類似素材のマットも誤認を誘発します。

成功時の即時の褒め、失敗時は叱らず静かに片付け、清潔で落ち着く場所・適切なサイズのトイレを整えましょう。

目次

飼い犬がトイレに失敗する主な原因8選

1. しつけ・教育方法の問題

しつけ方法に問題があることが最も多い原因です。犬は本来一箇所で排泄する習慣がないため、人間が正しい場所を教える必要があります。失敗時に叱ってしまうと、犬は「排泄すること自体が悪いこと」と学習し、飼い主に隠れて排泄するようになります。

また、成功時に褒めることが不足していると、正しい行動が学習されません。一貫性のない指導や、褒めるタイミングの遅れも失敗の要因となります。

2. トイレ環境の不備

トイレの設置場所や環境に問題がある場合も失敗の原因となります。人の出入りが多い騒がしい場所、寝床に近すぎる場所、玄関周辺など外が見えやすい場所では、犬が落ち着いて排泄することができません。

また、トイレシートが汚れたまま放置されていると、清潔好きな犬は別の場所で排泄してしまいます。トイレの大きさが犬の体格に合っていない場合も、はみ出しや使用を嫌がる原因となります。

3. 飼い主の管理・観察不足

飼い主の見守りが不十分であることも失敗を招きます。トイレトレーニング中は犬から目を離さないことが重要ですが、目を離した隙に別の場所で排泄し、そのニオイが残ることで、その場所をトイレと認識してしまいます。

子犬は特に排泄の間隔が短いため、排泄のサインを見逃さないよう注意深く観察する必要があります。また、「もう覚えた」と思い込んで管理を緩めると、再び失敗が増加する可能性があります。

4. ストレス・環境変化

精神的なストレスや環境の変化も粗相の原因となります。引っ越し、模様替え、新しい家族やペットの加入、トイレの場所の移動などの変化により、犬はストレスを感じて縄張り意識から粗相をすることがあります。

また、留守番時間の増加、騒音、来客の多さなども犬にとってストレス要因となります。これらのストレスは犬の行動を不安定にし、トイレの失敗を引き起こしやすくなります。

5. 健康上の問題・病気

様々な健康問題がトイレの失敗を引き起こします。膀胱炎、尿路結石症、腎臓疾患、糖尿病、前立腺肥大、腫瘍などの泌尿器系の病気により、頻尿や排尿コントロールの困難が生じます。ホルモンバランスの乱れや神経障害も原因となることがあります。これまで正常にトイレができていた犬が急に粗相するようになった場合は、病気のサインである可能性が高いため、早期の獣医師への相談が必要です。

6. 老化による身体機能の低下

高齢犬では老化による身体機能の低下により、トイレの失敗が増加します。膀胱の筋力低下により尿を我慢する能力が減り、トイレまで間に合わないことが起こります。

また、視力の低下によりトイレの位置が分からなくなったり、認知機能の低下により適切な場所を認識できなくなったりします。老化によるトイレの失敗は7歳を超えた犬に多く見られ、治すことは困難なため、環境を整えてサポートすることが重要です。

7. 過去の失敗場所のニオイ

一度失敗した場所に残るニオイが、再び同じ場所での排泄を誘発します。犬の優れた嗅覚により、人間には感じられないわずかなニオイでも察知し、「ここはトイレの場所」と認識してしまいます。

失敗した場所は専用の消臭剤や中性洗剤を使用して、完全にニオイを除去する必要があります。ニオイが残っている限り、同じ場所での失敗を繰り返す悪循環に陥りやすくなります。

8. 注意を引きたい要求行動

飼い主の関心を引くために、わざと粗相をする犬もいます。特に普段あまり構ってもらえない犬や、愛着が強い犬に見られる行動です。粗相をすることで飼い主が慌てて反応することを学習し、注意を引く手段として利用します。

この場合、粗相に対して大きな反応を示さず、正しい行動を褒めることが重要です。

飼い犬にトイレトレーニングをする時にステップ

STEP
排泄サインの観察と記録

子犬が排泄する前には、床をクンクン嗅ぐ、ぐるぐる回る、ソワソワするなどのサインがあります。まずはその行動を見逃さず記録し、いつ、どのくらいの間隔で排泄するかを把握しましょう。規則的なタイミングを掴むことで、適切な誘導が可能になります。

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トイレの場所と環境を整える

静かで落ち着ける場所にトイレシートやトレーを設置します。寝床や食事場所から離れたスペースを選び、シートは常に清潔に保ちましょう。犬の体格に合ったサイズを選び、周囲に余計な刺激がないよう配慮します。

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タイミングを見計らった誘導

記録した排泄間隔に合わせ、サインを見逃さずトイレへ誘導します。「トイレ」と声掛けし、シートの上に乗せて静かに待ちましょう。排泄が始まったらそっと見守り、完了するまでそばを離れないことが大切です。

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成功時の褒めとご褒美

排泄がシート上でできたら、3秒以内に大げさに褒めます。「いい子だね!」などの明るい声とおやつを少量与え、ポジティブな体験として学習させましょう。このタイミングを逃すと犬は結びつけにくくなるため、即時のリアクションが重要です。

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失敗時の静かな対応と消臭

シート外での失敗は決して叱らず、その場を静かに片付けます。失敗場所のニオイは専用の消臭スプレーで完全に取り除き、犬が再び同じ場所をトイレと誤認しないようにします。叱ると隠れて排泄する原因となるため注意が必要です。

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徐々に自由範囲を拡大

ケージやサークルでの管理から始め、トイレが定着したら少しずつ部屋の自由範囲を拡大します。飼い主が目を離さない状態を保ちつつ、成功率が安定してきたら徐々に制限を緩めましょう。失敗が増えたらすぐに管理を強化し直します。

まとめ

トイレに失敗する原因は複数ありますが、一番大きい原因は、叱りつけてしまうことで、トイレを安心してすることができなくなることです。トイレを安心して行いたいのは、ヒトも飼い犬も一緒です。そのため、しっかり愛犬の行動を見計らって、適切な位置にトイレを置くなど、快適な環境づくりを行うように心がけてください。

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